キャンプや災害時に大活躍するポータブル電源ですが、決して半永久的に使用できるわけではありません。
種類や使用頻度などにもよりますが、必ず「寿命」が存在します。
正しい保管方法や使用方法を理解していないと、思っていたよりも早くポータブル電源の寿命が来てしまうなんてこともありえるのです。
そこでこの記事では、「ポータブル電源の寿命と長持ちさせる方法」について解説していきたいと思います。
ポータブル電源で使用されるリチウムイオン電池は長くて10年程度の寿命
ポータブル電源に使用されているリチウムイオン電池は経年劣化していくため、徐々に容量が少なくなっていきます。
回数でいうと、500回~3,000回といったところでしょうか。
10万円以上の価格のポータブル電源も多いため、買い替えるのはなかなか経済的に大きなダメージとなりますが、使えなければ意味がないアイテムであるため、寿命が近づいてきているならば買い替える必要があります。
しかし、適切な保管方法や使用方法を知り実践することができれば、ポータブル電源の寿命を最大限伸ばすことができます。
ポータブル電源の寿命と長持ちさせる方法
それでは、実際にポータブル電源の寿命を長持ちさせる方法を具体的に挙げていきましょう。
①バッテリー残量をフルにしない(60~80%にしておく)
災害用のアイテムとしても重宝されるポータブル電源は、「もしもの時にたくさん使えるように普段からフル充電しよう」と思いたくなってしまうものです。
しかし、フル充電したまま保管すると電池に負荷がかかり寿命を短くしてしまうのです。
そのため、およそ60%~80%充電した状態で保管するようにしましょう。
また、充電されていない状態も電池に負荷がかかるため、その点も気を付けたいところです。
②直射日光が当たらない場所で保管、使用する
ポータブル電源は直射日光が得意ではありません。
6月下旬~9月くらいまでに季節は、直射日光が当たることでポータブル電源の本体の温度が高まってしまいます。
野外で使用することが多いキャンプなどでは、直射日光が当たらない場所において使用するようにしましょう。
室内では、夏はエアコンの効いている涼しい部屋で保管することをおすすめします。
保管する気温に関しても、25度以下になるようにしましょう。
③冷えすぎない場所で保管、使用する
ポータブル電源は、高温や直射日光だけでなく、「冷え過ぎ」にも注意が必要です。
冬の時期に冷たい外気にさらされるような環境で保管や使用をしてしまうと、ポータブル電源の寿命を短くする原因となるため、冷たい外気にさらされないような工夫をしましょう。
④パススルー充電はなるべく使用しない
ポータブル電源の中には、本体を充電しながら給電ができるタイプもあります。
これは「パススルー充電」と呼ばれるシステムです。
非常に便利な機能ではありますが、バッテリーに大きな負荷がかかるためポータブル電源の寿命を考えればなるべく避けた方が良いといえるでしょう。
ただし、せっかくある機能ですし、1回のキャンプに1度くらい使用する分にはそれほど問題ないといえます。
リン酸鉄リチウムイオン電池を使用した製品であれば長期間使用できる
これまでポータブル電源の電池は「リチウムイオン電池」だけでしたが、近年では「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使用したポータブル電源も発売されるようになりました。
安全性が高く、低コストであり、寿命サイクルが長いという特徴を持っているため、ポータブル電源に適した電池であると判断できます。
リチウムイオン電池を使用したポータブル電源は、500回~3,000回と寿命までのサイクル回数にかなり幅があるのに対して、リン酸鉄リチウムイオン電池の場合はどのようなポータブル電源でも1,500回以上の使用が可能となっているため、長期間使い続けることが可能となります。
使用回数による劣化だけでなく、経年劣化の面についても一般的なポータブル電源よりも長く使用できるため、非常におすすめです。
リン酸鉄リチウムイオン電池を使用したポータブル電源は?
リン酸鉄リチウムイオン電池を使用したポータブル電源で1000Whくらいの容量のものと口コミをご紹介します。
Jackery ポータブル電源 1000 New 1070Wh
出典:「jackery ポータブル電源 1000 new 1070wh」の検索結果 – Yahoo!検索(画像)
届いて2週間後に停電になった時、活躍しました。扇風機、スマホ、明かりの確保。買って正解。買って良かったです。
出典:楽天市場
還暦間際の女性でも片手で持つことができて操作も簡単でした。高価なものですが、安心を買ったと思えば値段以上の価値があります。これは眠らせておくのはもったいない、秋になったらキャンプにでも行ってみようかと夫と話しています。
出典:楽天市場
EcoFlow DELTA3 ポータブル電源 1024Wh
出典:DELTA 3シリーズポータブル電源 業界トップクラスのポータブル電源、あらゆるシーンで最速の充電速度を実現 | EcoFlow JP
秋晴れの日差しで充電して85パーセントまで充電しました。スマホやモバイルバッテリー、スマートウォッチ、エネループ充電150wで20分、ドライヤー利用は、1100wくらい。電気圧力鍋クッキングプロは、560wくらいで20分使ってまだ35パーセント残ってました。
出典:楽天市場
翌日朝から太陽光蓄電最高182wまで出ていました。パネルの傾きや位置で発電量が変わるので、置き方を研究します。フル充電できたら、炊飯器でさつまいもを蒸そうと思っています。何かと便利で普通の生活にも使えます。ティファールでお湯を沸かして保温ポットに入れたり、冬場は、こたつに繋いだりできるかなと考え中です。電気代節約になると思います。本体は、inとout表示が分かりやすい。直感的に操作できます。ただ暗闇での操作は、電源ボタンなどが小さく分かりづらい。重いので、普段は、台車に載せています。
スマホ連携もうまくできました。外に行かなくてもパーセントが確認できるのでいいです。モバイルバッテリーが一緒に届きました。
初めてポタ電を購入しました。
出典:楽天市場
デザインがスタイリッシュで、入出力ポートは分かりやすく、表示画面も情報が分かりやすく使いやすいと思います。ソーラー充電を試しましたが、最高180Wくらいまで出ていました。ただソーラーパネルの角度調整は他の方もレビューされている通り、やりにくいです。個人的には太陽に対する角度に神経質にならなければ許容範囲かと思います。
まだ1週間程度自宅での使用しかしていませんが、現状は購入してよかったと思います。今後キャンプなどのアウトドアや災害などの非常時(起きてほしくはないですが)で活躍させたいです。
まとめ
今回は、「ポータブル電源の寿命と長持ちさせる方法」について解説してきました。
ポータブル電源を長く使い続けたいならば、以下のようなポイントを意識すべきです。
・バッテリー残量をフルにしない(60~80%にしておく)
・直射日光が当たらない場所で使用する
・冷えすぎない場所で保管、使用する
・パススルー充電はなるべく使用しない
もしも長く使い続けたいならば、上記のようなポイントを意識するのも効果的ですし、「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使用しているポータブル電源を選ぶといった方法もおすすめです。
今現在使用しているポータブル電源を長く使いたい方やこれから購入しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?