温暖化が進む現代では、野外で行うキャンプの危険性も高まってきています。
5月~10月の日中はかなり気温が高まるため、暑さ対策が欠かせません。
暑さ対策としておすすめとなるのが、「小型扇風機(もしくはサーキュレーター)」です。
この記事では、「キャンプでの小型扇風機の活用法とポータブル電源の重要さ」について解説していきたいと思います。
キャンプでの小型扇風機の活用法
ハンディタイプの扇風機は、多少の涼しさをもたらしてくれますが、暑さ対策としての効果はそれほど大きくありません。
十分な効果を得るためには、やはり小型扇風機程度のアイテムが必要であるといえるでしょう。
キャンプに小型扇風機を持っていくことで、様々なメリットがあります。
ここからは小型扇風機の具体的な活用方法を挙げていきましょう。
①暑さを和らげる
まずは単純に暑さを和らげる使用方法です。
例えばテント内の空気の循環や直接風に当たることで涼しさを感じる使い方ができますし、キャンプ飯を作る際やバーベキューをする際に人に風が当たるように小型扇風機を使います。
「小型扇風機ではそれほど涼しさを感じられないのでは?」と思う方もいますが、近年発売される小型扇風機はサイズに似合わず十分な風量を感じることができます。
風速1mで体感温度が1℃下がるといわれている通り、風を感じられるだけでも涼しさはだいぶ違うのです。
②火おこしに活用する
小型扇風機の活用方法は、涼むだけではありません。
弱に設定し風を送れば、火おこしにも役立ちます。
手持ち扇風機では風力が足りず、うちわでは手が疲れてしまいますが、小型扇風機であればちょうどいい風量を簡単に送り続けられるのです。
③虫よけに活用する
暑さを和らげたり火おこしに使ったりするだけでも十分に役立つキャンプギアであるといえますが、それ以外にも活用方法はあります。
それは「虫よけに使える」ということです。
5月~10月の時期のキャンプは、虫との闘いでもあります。
虫よけ効果のあるランタンや虫よけスプレー、蚊取り線香、殺虫ライトなどを使用してテント内やテント前のスペースを守ることになりますが、それでもテント内に虫が入ってしまうこともあります。
しかし、テント内から小型扇風機を入口方向に作動させておけば、風の勢いによって虫がテント内に入りにくくなりますし、バーナーやバーベキュー台の近くから周囲に向けて小型扇風機を作動させることで快適に調理や食事ができるようになります。
小型扇風機を弱で作動させることで、蚊取り線香の効果を周囲に広く行き渡らせるといった使い方もできます。
消費電力が少ないDCモーターがおすすめ
小型扇風機には、「ACモーター」と「DCモーター」の2種類があります。
ACモーターは昔からよく使われている扇風機で、価格は安いものの運転音が大きい点がデメリットとして挙げられます。
また、消費電力が大きいため、電力容量の少ないポータブル電源の場合は長時間使用できない可能性があります。
これに対してDCモーターは、直流の電流によって動作を行うため、運転音が非常に静かで風量調整も可能となります。
消費電力も少ないため、電力容量の少ないポータブル電源であっても比較的長時間使用できます。
一定容量以上のポータブル電源で長時間小型扇風機が使用できる
20W程度の小型扇風機ならば、電力容量の少ないポータブル電源であっても一定時間以上は使用できますが、1泊のキャンプであっても、2日にかけて使用しなければならないわけですから、ある程度容量のあるポータブル電源を用意した方が安心できます。
目安としては、やはり「1000Wh」クラスのポータブル電源でしょう。
このクラスの容量があれば、40時間ほど小型扇風機が使える計算になります。
つまり、扇風機だけでなくスマホやPC、タブレットの充電やケトルなどへの給電もできるということです。
別売りのソーラーパネルを購入しておけば、電力を使い切ったとしても太陽光の力を利用しポータブル電源を充電できるため、キャンプの快適さは大幅にUPするはずです。
1000Whクラスのポータブル電源となると、重量も10㎏以上になりますし、価格も10万円を超える可能性がありますが、長期的に見れば買って後悔しないアイテムであるといえるでしょう。
まとめ
今回は、「キャンプでの小型扇風機の活用法とポータブル電源の重要さ」について解説してきました。
小型扇風機は、暑さを和らげたり火おこしに活用したりできますし、虫よけに活用することも可能です。
電源付きサイトを利用すれば気兼ねなく利用できますが、ポータブル電源があれば電源サイトではないサイトでも長時間使用できます。
温暖化が進む現代では、かなり長期間キャンプに役立つアイテムとなるため、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか?